メルカリアッテはメルカリの子会社であるソウゾウが提供する「無料の地域コミュニティアプリ」です。
今回はメルカリアッテとはどんなアプリか、どんな活用方法があるのか紹介します。
直接会って、商品の手渡しを基本とした個人間売買アプリ
メルカリアッテではメルカリのように個人間で物の売り買いができます。
特徴的なのは、商品の受け渡しを宅配便・郵送などではなく手渡しを基本としていることです。
出品者と購入者は直接ある必要があるので、遠方の人よりも直接出向くことができる近所のユーザーと取引することになります。
こういった部分から、地域コミュニティアプリというフレーズが付けられているんですね。
商品の検索画面を見ると分かるのですが、エリア選択フォームが設置されているのが特徴的です。
ここからまず、自分の行動範囲内でエリア指定を行い、商品の検索をすることになります。
検索結果の商品にも、商品画像と価格の他にエリアが表示されています。
ここに表示されているエリアが商品の受け渡し場所となります。
無料の商品もある
メルカリとは異なり、無料での値段設定が可能です。
不用品のため、捨てるよりは誰かに使ってもらおうという商品が無料で出品されています。
受取に来てもらうことが前提なので、処分に費用がかかる家具や大型家電などの場合は出品者と購入者双方にメリットがります。
手数料が無料
メルカリでは出品した商品の価格の10%が販売手数料として売上から引かれてしまいます。
メルカリアッテはそのような手数料がありません。
また、会員登録料や利用料金はかかりません。
コミュニティ募集や質問など商品以外も出品できる
メルカリアッテの検索フォームには「貸して・教えて・助けて」や「仲間募集・イベント」「求人」などのカテゴリーが存在します。
ここからもわかるように、メルカリアッテで出品したり購入できるのはモノだけではありません。
質問やバンド仲間募集など、掲示板やSNSのような使われ方をしているように感じます。
また、
地域コミュニティアプリと名乗っているだけあり、地域でのコミュニティ募集が出品されています。
地域と興味属性から検索してコミュニティを探すことができます。
メルカリとアカウントが連携しているので評価を2重チェックできる
メルカリアッテでは商品の受け渡しのために、取引相手と実際に会う必要があります。
取引相手が信頼できる人物かどうかは評価で判断することになりますが、
メルカリアッテとメルカリではアカウントが連携していて、両アプリでの評価を確認することができます。
このように二つのアプリの評価が並んで表示されます。
これまでの取引でどんな評価を付けられているかは取引前に確認するようにしましょう。
取引相手を選ぶことができる
メルカリアッテでは、相手の取引実績や取引内容、性別などから購入者を選ぶことができます。
メルカリと連携した評価を確認して、安心して取引が出来そうな相手以外との取引は行わなくて大丈夫です。
メルカリでは商品を出品した場合、購入する人を選ぶことができません。
出品者としては、購入したユーザーと取引を行う必要があります。
当然、悪い評価を多く付けられているユーザーとの取引も避けることができませんでした。
「即購入禁止」「コメント無し購入禁止」などの独自ルールが生まれた原因の一つでもあります。
メルカリアッテでは購入者と出品者で直接顔を合わせる必要があるので、やり取りが心配になるようなユーザーとは取引をしなくて済むシステムになっています。
上の例にもあるように、メルカリとメルカリアッテのアカウントは連携しています。
2つのアプリでの評価を確認し、安心して取引に進めるかを確認することができます。
メルカリアッテの出品方法
メルカリアッテの出品方法です。
「アイテム」の出品か「コミュニティ」作成の2種類の方法があります。
アイテムの出品方法
アプリメニュー左下にある「アイテム」をクリックして出品ボタンを押します。
まず画像設定画面が現れます。
いずれかの方法で写真を登録してください。
「メルカリで出品中の商品から選択する」を選択すると、紐づいているメルカリアカウントで出品している商品の画像を使うことができます。
キャンセルして後で選択することもできます。
カテゴリーを選択します。
メルカリ同様に出品する商品のカテゴリーを選びます。
検索される時にカテゴリーで振り分けが行われる為重要です。
また質問の場合は「おねがい」というカテゴリーを選択します。
タイトルと募集内容の説明を入力します。
商品を出品する場合であれば商品の詳細情報を記入します。
新品・中古や傷の有無などの商品の状態は選択式ではないため、商品を出品する場合はここに詳しく記入をします。
手渡しであることを踏まえて、大きさや重さなども丁寧に記載することをお勧めします。
続いて価格を設定し、場所の選択を行います。
「場所」項目をクリックするとマップが立ち上がります。
商品の受け渡しができる場所を選択します。
右下の矢印ボタンを押して現在位置から選ぶか、マップを移動して希望場所上で決定します。
画面上にも表示されていますが、商品出品時には詳しい場所の情報は提供されませんので、ざっくりとした選択で問題ありません。
詳しい受け渡し場所の連絡は取引中に相手とやり取りすることになります。
入力完了後、「投稿する」で出品完了になります。
コミュニティの作成方法
アプリ下部のコミュニティ画面にアクセスし、作成ボタンを押します。
作成画面は、最初はこのように表示されます。
まずは画像を選択します。
検索結果には画像が大きく表示されますので大事な要素となります。
イメージに合うものを選択するか、撮影しましょう。
その後、カテゴリーの選択を行います。
すると、「始めに話したい事」を選択・入力するフォームが現れます。
コミュニティの紹介や自己紹介などをここに記入します。
また、参加者もここの項目をみて初書き込みを行いますので、最初の話題を予め設定しておきます。
カテゴリーに沿ったトピックを選択して利用することもできます。
あとはコミュニティ作成ボタンクリックで完了です。
コミュニティ作成者が管理者となるので、参加してくるユーザーとやり取りを行います。
まとめ
メルカリでは商品の販売時にかかる手数料が価格の10%かかります。
更に、配送料を出品者負担した場合には配送料金を利益から除かなくてはなりません。
メルカリアッテでは販売手数料が無料で、直接受け渡しのため配送料金もかかりません。
受け渡し場所の相談や直接出向く必要があるため、購入された商品を発送すればOKのメルカリと比べると手間は余計にかかってしまいます。
単価の低い商品などではメルカリを使用した方が効率が良い場合もありますが、高単価の商品や大型の商品ではメルカリアッテで販売することで利益を大きく残すことができます。
高単価の商品の場合は紛失や配送事故が怖いので追跡機能や保障のある配送方法を使用するケースが多くなります。そういった配送方法の場合は小型商品でも宅配便などを使用することになり配送料が高くなりがちです。
また家具や家電などの大型商品の場合も、大型サイズ料金の宅配便で発送すればかなりの配送料を負担することになります。
これらの配送料負担を0円にできるだけでも大きな差が生まれます。
大型の商品などは募集時に「自宅まで引き取りに来れる事」などを記載することで運び出しまで購入者に任せてしまう事も可能です。
更にメリットとして、直接手渡しを行うのでお互いに商品の実物を確認できます。
その場で質問や疑問点を解消した上で購入できるので、その後のトラブルも少なくなります。
一方で大きなデメリットとしては、商圏が限られてしまうという点があります。
良い商品で良い価格であれば、遠方からも購入希望が来ることが有りますが、基本的にはメルカリやその他のプラットフォームに対して商圏はぐっと狭くなります。その分、購入希望者数が限られてしまうため比較的売れにくくなる事が予想されます。
メルカリアッテはメルカリと連携をしており、両方のアプリで同時出品が可能となります。
場所の制限がない分利益が少なくなるメルカリと商圏が限られるが利益を大きく残せるアッテ、のように特徴が分かれるので、それぞれのアプリで価格設定を分けるなど条件を変えて出品することで、それぞれの良いところを補いつつ最大限の利益を残しながら販売をすることが可能になります。