前回は商品画像に工夫を加えることが売上アップにつながる可能性について紹介しました。
今回は、そういった画像を作成するときに役立つツールをいくつか紹介します。
無料編
まずは、無料で利用することのできる画像編集ツールを紹介します。
ペイント
ペイントはWindowsに標準でインストールされている画像編集ツールです。
複雑な機能をもつ画像編集ツールが多い中で比較的わかりやすく直感的に使うことができます。
起動も早いので画像のトリミングなどの軽い作業にはもってこいです。
一方でレイヤーなどの概念がないため、
画像作成中の修正などは行い辛いです。
複雑な作業は別のツールを利用することをお勧めします。
Jtrim
Jtrimは画像加工や修正ができるレタッチソフトです。
インストールタイプのフリーソフトになります。Jtrimは初心者に優しいツールと言われています。
一度、ひととおりの操作をしてしまえばある程度直感的な操作ができると思います。
各機能のアイコンもみてわかりやすいものが使用されています。
また、初心者でも扱いやすい理由の一つとして、公式で公開されているマニュアルサイトの存在があります。
http://www5f.biglobe.ne.jp/ayum/gazouhenkan/jtrim/jikken.html |
このマニュアルサイトでは各機能の使い方が非常に詳しく紹介されています。
また、「どのような加工をしたいのか」という所から使い方を調べることができます。
これはとてもわかりやすいマニュアルの作り方だと思います。
操作方法についてもこのようにキャプチャ画像付きでとても丁寧です。
Jtrimであれば画像編集ツールを使用したことがない方やパソコンの初心者であっても、
思い通りの画像編集ができると思います。
「こういった画像に加工したい」と思った時はこのマニュアルを参考にしてみて下さい。
複雑・高機能なツールでは専門用語が多くなりがちで、
分らないことがあっても「どう調べたらよいかわからない」といった事もあります。
Jtrimであればそのような心配はなさそうです。
一方で、気になる点を挙げると、
Jtrimはあくまで写真のレタッチに向いているツールであるという点です。
商品画像の白抜きを行ったり、
自分で撮影した画像を加工してオークションに出品するために利用するにはとてもわかりやすいですが、
商品画像やバナーを一から作成するために、
文字入れを何重にも行ったり、後から一部を修正したりといった使い方をするには
レイヤーシステムがないために不便に思います。
Screenpresso
Screenpressoはスクリーンショットの撮影ツールなのですが、
画像編集機能が便利ですのでここで紹介させていただきます。
こちらがScreenpressoの画像編集画面になります。
画像に矢印やコメントを入れる場合やぼかし加工が必要な時、
Screenpressoを使用すると手軽にでき便利です。
編集することのできる主な機能は以下の通りです。
・矢印、棒線の挿入
・枠(四角、○)の挿入
・テキストの挿入
・ぼかし加工
・拡大鏡
通常、画像の上にエフェクトなしで文字を入力すると不自然に見えることが有りますが、
Screenpressoで入力した矢印やコメントは自動で影・透過のエフェクトが行われ、
自然になじんだ見え方になります。
Screenpressoにはスクリーンショット以外の画像も読み込ませることができ、
自分で撮影した画像やダウンロードした画像へも加工をすることができます。
Screenpressoについても、
すでにある画像についての加工がメインの用途となるので、
1からの画像・バナー作成などには不向きです。
気になる点としては、ツールがフリーズを起こしやすい印象があります。
利用環境の影響もあるかも知れません。
GIMP
GIMPはフリーソフトながら非常に高機能な画像編集ツールで、
Photoshopの代替として利用する場合もあるほどです。
Photoshopのようにレイヤーを何層にも重ねて画像の加工が行えます。
そのため加工の一部を修正などは容易に行うことができます。
一から画像を作成する際などにおすすめです。
多くの機能が使える反面、様々なパネルメニュ―があるので、
慣れるまでは操作に手間取るかもしれません。
有名なツールですので使い方を紹介するサイトも多々あります。
操作方法が分からない時は検索して調べるようにすると良いです。
商品画像にコメントを加えたり、
見出しやほかの画像を合成してバナーの様にしたい場合など、
複雑な作業を行うときはGIMPの利用がおすすめです。
また、Photoshopの利用を検討している方も、
まずは無料のGIMPから使い始めるという選択肢もアリだと思います。
有料編
続いて有料のサービスを紹介します。
バナープラス
バナープラスは広告用バナーやヘッダー画像などを手軽に作成できるツールです。
1から商品画像を作る場合などにお勧めのツールになります。
バナープラスをお勧めする理由
バナープラスは有料ツールになりますが、
以下の理由から投資する価値があるといえます。
画像作成に便利な素材が予めインストールされている
多くの広告バナーや商品画像はテキストや写真の他に装飾用の素材が使われています。
それらの素材がないと、質素で寂しい画像に仕上がってしまいがちです。
もちろん販売する商品によりますが、多くの場合様々な素材を組み合わせて画像作成を行う事になると思います。
1から画像作成を行う場合、
こういった素材を使用するには2パターンの方法が考えられます。
「素材を自分で作る」もしくは「既に出来上がったものを使用する」のどちらかです。
ただし、必要な素材を自分で作るとなると負担が大きいのが実情ではないでしょうか。
何か特別なこだわりがない場合、既に出来上がった素材を使用するケースがほとんどかと思われます。
素材には無料で使用できるものから有料のものまのまであります。
いずれにしても、
素材が必要になったら良いものをネット上で探す作業が必要になります。
中々希望にあうものが見つからず、この作業に時間を取られてしまう場合も多いです。
バナープラスにはそういった素材が多数インストールされています。
それもただの素材ではなく、
Webマーケティングの観点からバナー作成や商品画像にフィットする素材がセレクトされていますので、
希望に沿うものもすぐに見つかります。
素材探しという時間のロスを防げるうえ、効果的な素材を使用できる点は大きなメリットです。
Webマーケに効果的な装飾文字が予めインストールされている。
商品画像やバナーには必須と言えるテキストですが、
これもいざ1から作るとなると悩みの種となります。
フォントや枠線、色などの装飾は考えだすと以外に時間がかかるものです。
バナープラスにはこの装飾文字が多数インストールされているので、
それらの中からイメージに最も合うものを選択すればOKになります。
初心者では色使いや効果の付け方で迷ったり、結果的に不格好な仕上がりになってしまいがちですが、
WEBマーケティングの観点から効果的なものが予めチョイスされていますのでその点も安心です。
プロジェクトの保存が可能
バナープラスでは作った画像をプロジェクト方式で保存ができます。
プロジェクト方式は.jpgなどの画像に出力する前の状態で保存することです。
これにより、後から画像の修正することができます。
また、一度作った画像をテンプレートとして保存しておくことができます。
例えば、ランキング1位を取ったことをアピールする画像などは、
基本のフォーマットを作成しておき、
必要な時に商品画像を挿入したりテキストを変更することで素早く画像作成ができます。
過去の作例の改変やフォーマットを利用しても問題ないものには時間を割かずに、
1から作り上げた方が良い画像に注力することができます。
Photoshop
PhotoshopはAdobe社から販売されている最も有名な画像編集ツールと言えるでしょう。
非常に高機能なツールで、イメージした通りの画像加工、作成が可能です。
Photoshopは複数のレイヤーにより構成されており、
それぞれのレイヤーごとに編集したり効果を付けたり削除ができたりします。
デザインで迷った時などはとりあえず何パターンもレイヤーを作り、
表示・非表示を繰り返しながらレイアウトやデザインを検討することができます。
Photoshopもプロジェクト方式での保存ができます。
テンプレートを作っておけばバナープラス同様手軽に画像作成ができます。
Photoshopの気になる点としては、
多機能な分、操作に慣れるまでに時間がかかります。
私は専門用語も多いので使い方を覚えるのに苦労しました。
また、使用する素材や文字の装飾は自分で考え、行う必要があります。
これらの作業に時間がかかってしまう事も多いです。
また、現在のPhotoshopは月額もしくは年額の課金利用制となっています。
それでも月額980円で利用できるプランがあるのでそこまで高額では無いため使いやすくなっています。
無料の試用期間も七日ありますので、
導入を検討しているときはテスト使用してから決めることができます。