鼻骨を骨折してしまいました。
あまり無いことなので自己満にはなりますが、
状況や経過、処置などについてお話します。
鼻骨が折れた!
私はボクシングジムに通っているんですが、ボクシングの練習中に鼻を折りました。
カウンター炸裂
その日もいつものようにトレーニングをしていてそしてマススパー(軽めのスパーリング)をすることに。
体重的に相手は私よりも2〜3階級上の階級です。
でも今までに何度かやったことあるし、練習ではこのくらいの階級差はよくやるんですよ。
逆に私も2〜3階級下の人ともやりますし。
この日は調子があまりよくなく、やたらパンチをもらってました。
そんな自分にちょっと苛立ちながら不用意にストレートを打ち込もうとした時にバチンとカウンターで相手のストレートが顔のど真ん中にヒットしました。
かなりの衝撃だったので感覚的にも、
「やべ、鼻折れた」
と思いました。
今まで鼻折ったことないですけど。
ダウンはしてないのでそのままマススパーは続行されていたんですが、両鼻から滝のように大量の鼻血が!
ここでマススパーはストップで、
私、対戦相手、トレーナー2名の計4名でリングやらグローブやらヘッドギアの
鼻血をふきふきします。
やっぱカウンターの威力は凄いですね。
それに2〜3階級はやっぱ差が出るなと改めて痛感。
しばらく止血
痛いという感覚はそこまでないです。
普通に痛いは痛いですけどね。
そこまでではないって感じです。アドレナリンが出てるからですかね。
それよりも鼻血の量がヤバいので、そっちばっかりに気がいきました。
止血中にストレッチ中のジムのボクサーの人と話しました。
『なんかちょっと鼻が曲がってるような気がしますね〜。僕も鼻は2回折れたことありますよ』
「え、マジっすか?元々ちょっと曲がってるんですけどね〜」
『元々すか?(笑)折れたままにしておくと、曲がったまま骨がくっついちゃうんで早めに病院行っておいた方がいいですよ〜』
『先生が一瞬指でグリって押す感じでなんで、全然いたくないですよ〜』
という会話のやりとりがあり、
鼻血をサラ〜と垂らしながら家路に着きました。
帰宅後に鏡を見ると
帰宅して、汗だくの着替えを洗濯機へ持って行くと同時に洗面台の鏡を見ると…
「鼻凹んでるやんけーーー!」
まずは鼻が曲がってることよりも(元々ちょっと曲がってるので)、鼻が凹んでることに衝撃を受けました。
こりゃ息子にバレるとビビっちゃうので内緒にしておいて、
妻に「やべー、鼻が凹んだ」と見せると、、
『あー、確かに凹んでるね』
と一言。
なんだこの冷静さは?
もっと悲鳴をあげるようなリアクションを欲しがっていたので
期待はずれです(笑)もちろん心配はしてくれていましたよ!
鼻の左側が凹み、右に曲がっています
その日の風呂上がり後の鼻の写真です。
凹み具合がよく分かりませんね。
でも正面から見て、右に曲がっているのが分かると思います。
更に下から見ると右に傾いています。
でもこの程度なので、悲鳴をあげるほどではないですね…
この変形の仕方は、病院の記事と全く同じ感じだと思います。
鼻は鼻骨という骨(赤色部)と鼻中隔(真ん中線)で屋根のように形つくられています。鼻骨はとても薄いのでちょっとした外力で骨折し、屋根の形が崩れてしまいます(下図)。この屋根の形を治すのが鼻骨骨折の治療ですが、受傷してから1週間以上たってしまうと骨がくっつき始めて、整復が難しくなってしまいます。
ちなみにボクシングジムにいる時は痛みはありませんでしたが、自宅に帰るとめちゃくちゃ痛みが増してきました。
顔面と頭がガンガンする感じです。寝返りも痛くてできない感じですね。
鼻骨骨折はどこの病院へ行くのか
鼻の骨折疑惑なので、骨折と言えば「整形外科でしょ」と思い、
近くの整形外科へ行こうとググりました。
鼻骨骨折は何科?
家の隣にそこそこ大きい総合病院があるので、そこに行こうとしたら運悪くその日がたまたま整形外科の休診日でした。
「う〜、昨日からツイてね〜」
ってことで車で10分ほどの市立病院へ行くことに。
予想通り市立病院内はかなりの患者数でごった返してます。
その前の駐車場の段階でごった返してました。
初診なのでいろいろと時間がかかり、
ようやく整形外科の受付の人まで辿り着き、状況を説明すると、
『鼻は整形外科では診れないんです。鼻は形成外科です』
と言われ、形成外科へ回されました。
え?そうなの?
そんな境界線知らんがなと思いつつ、
家の隣の総合病院に形成外科があったのを思い出し
市立病院は激混みだし、通院も楽になるので自宅隣の病院へ行くことに。
形成外科で受診
家に車を駐めて、そのまま隣の病院へ向かいます。
そこそこ大きい病院なんですが、形成外科の患者が少ないのか即効で私の診察の順番が来ました。(久しぶりにツイてる)
診察室に入ると綺麗な女医さんでした。(2回目のツイてる)
鼻を触診して、そんな酷くはないと思うけど
とりあえずCT撮りましょうと言われ、
CT室を案内され、撮影後に再び女医のいる診察室へ。
CTの撮影データを見ながら女医が
『まー折れてますよね〜。粉砕気味に。』
と呟いています。
何だこの冷静さは?
最近の女性はみんな冷静なのか??
でも、先生だから当然か(笑)
大きいリアクションされても逆にビビりますからね。
でもビビるくらいに折れてました。
下の写真が実際の画像です。
写真上部が鼻の先端です。白い部分が骨です。
バキバキと折れていて凹んでいるのが分かると思います。
女医が、
『整復手術をした方がいいですね。今は腫れもあるので腫れが引いてから、骨のくっつく前のタイミングでしましょう。ちなみに、全身麻酔ではないので。』
と冷静に説明してくれます。
「あぁ、全身麻酔じゃないんですね。痛いんですか?」
と冷静を装って私が聞くと、
『う〜ん。ぐしゃぐしゃって折れてるので、大変ですよね〜。部分麻酔って言っても局部には麻酔ができなくて、周辺を麻酔するだけなので』
と明らかに痛いですよと言わんばかりの説明をしてくれました。こればっかりは、女医も少し動揺した感じの回答でした。
ということで、1週間後に整復手術をすることになりました。
鼻骨を骨折してからの1週間
骨折してから整復手術まで1週間あります。
鼻骨骨折してる人の多さ
翌日、骨折していたことをジムの会長へ連絡しました。
『あ〜、鼻はな〜。みんな1回は折るもんだからな。
俺も鼻は2回折ってるんだよ〜』
との事でした。
会長は元プロボクサーですからね。
この前のジムの人と言い、会長と言い2回も骨折してますね。
どんだけーー!
ちょっと前にジムのロッカールームで着替えてる時に鼻を折って、救急病院での処置が激痛すぎてヤバかったという若いお兄ちゃんと話したのも思い出しました。
更にその翌々日くらいに、補助金の申請に商工会議所に行きました。
そこには以前、ジムのトレーナーをしていた人が職員がいるんですが、そこでバッタリ会うと、
『あれ!何か鼻青いですね?』
と言われ、
「折れちゃってるんですよー」
と言うと、
『僕も鼻を粉砕骨折したことあるんですよ〜』
との事。
どんだけみんな折れてるんだよ!!!(笑)
鼻折れトークした3人中3人が折れとるがな!
鼻骨骨折していても生活に支障はない
骨折してから2日くらい経過すると、触らなければ痛みはなく生活に支障はありません。頭に血が昇るようなことをしなければ問題なしです。
肋骨や足を骨折したことがありますが、足はめちゃくちゃ不便は当然なんですが、肋骨も意外と大変です。寝返りできないし、朝起きる時とかかなり痛いです。笑った時、くしゃみや咳でも痛いし、トイレで大きい方をする時とかも痛いです。
それに比べて鼻骨は楽勝ですね。普通に呼吸してて全く痛くないし、洗顔も軽くすれば問題ないです。鼻クソもほじれます。優しくほじる必要はありますが。
整復手術
1週間が経過し、整復手術の日がやってきました。
手術するかしないかは自分次第
1週間が経過して綺麗な女医と再会です。
診察室に入ると開口一番、
『あれ?意外と普通ですね?
どうしますか?手術しますか?』
と言われました。
確かに自分でもなんか勝手に真っ直ぐになったような気はしてました。
しかもそんな事言われちゃうと、お言葉に甘えて回避したくなっちゃいます。
あーだ、こーだと女医と宮迫のやり取りが続きます。
「しなくても大丈夫ですよねー」『曲がってますけどねー』「やんないと後悔しますかねー」『自分次第ですよ〜』
2〜3分ほど不毛なやり取りをした後に、「お願いします」と伝えて手術をすることに。
ぶっちゃけこれが汚いオッサンの医者だったら回避してましたね。
世の中の汚いオッサンの医者には悪いですが。
生活に支障が全くないのも、悩む要因にもなるんですよ。
鼻は元々ちょっと曲がってるし。
でも元々の鼻よりもいい鼻になるかもという期待も込めて、手術を受ける事を決意。整形手術的な(笑)
鼻骨整復手術開始
診察室のベッドで整復手術の開始です。
まずは鼻の中に麻酔薬のついたガーゼを鼻の奥まで詰め込みます。
これがまた痛いんですよ。そこまで入れる!?ってくらい詰め込んできます。
しかもスースーするので、涙が出てきます。
次に部分麻酔です。これがまたまた痛いです。
両頬骨あたりに1箇所ずつ、両眉間に1箇所ずつの計4箇所です。
こんな肉の薄くて、目に近いところに注射されるのはマジできついです。
普段から注射されることに全く抵抗のない私ですが、めちゃくちゃ痛かったです。
次に鼻骨の形を整えていきます。
何か変な金具を鼻の奥まで突っ込んできて、力ずくで曲げていきます。
痛すぎるのか、麻酔の意味はほぼなしです(笑)
とにかく痛いです。
右に曲げたり、左に曲げたり、上に持ち上げたり、鼻の根元から骨が引っこ抜けないか心配になるぐらいです。そして激痛です。全身に力入りまくりです。
女医が相当力を入れて、曲げるんですよ。私は目を閉じているんですが、『んんっ、んーん』っていう気合いの入った声が聞こえてきます。
もう途中で、「やっぱやめます」を何度言おうと思ったことか。
最後の一発の『んんっ』で無事に手術は終了しました。
ていうか、どんだけ原始的な手術だよ!
ドクターXみたいな華麗な手術を下さいよ!
それにしても、骨折した時よりも整復手術の方が余裕で痛かったです。
術後について
術後はしばらく激痛が走っています。
すぐに自分の足でレントゲン室に行きましたが、歩いている途中も自然と涙と鼻血混じりの鼻水が出てきます。
レントゲンのお兄さんもめっちゃ心配そうな顔で対応してくれています。
再び診察室に戻り、女医の説明を聞きます。
鼻の奥にガーゼを詰め込んでいるので、これは1週間我慢して取らないようにとのことでした。整復した骨がまた変形しないように、鼻の中から固定するためです。
でもこれがめちゃくちゃキツイです。鼻の下の方なら余裕なんですが、奥の奥です。常に鼻がキーーンっていう状態で、鼻水が止まりません。くしゃみも出ます。1週間はなかなかしんどいです。我慢しないとですね。
まとめ
鼻骨骨折は、折れた時は大量の出血があります。痛みも2日くらいはありましたが、それ以降は特に生活に支障はありません。鼻が大きく変形していなければ、そのまま放置でも問題はないかもしれません。でも変形している場合は整復手術をした方がいいでしょう。私の場合は相当な激痛だったので、それなりの覚悟が必要でしょう。この記事を参考にしている人は頑張ってください!
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