Amazon.comのアカウントが突如停止しました。
販売できないだけでなく、入金も保留です。
更に海外で財布をすられてしまい、精神的にも参っています。。
それではその続きです。
重なる悪夢その2
帰国後、まだアカウントの復活はしていません。
気分が上がらない状態で(むしろ下がり続ける)、家のカギの発注、免許書の再取得、
保険証・クレジットカード・キャッシュカードの再発行、被害届の提出、
保険会社への届け出と面倒な作業がてんこ盛りでした。
クレジットカードは再発行しても届くまでに1~2週間かかるうえに、
カードを停止させている状態なので、旧カード情報で登録されているものは決済がおりません。
ですので、月額サービスや公共料金などの支払いも登録し直しです。
私はAmazon.comでの販売だけでなく、国内Amazonの販売もしていました。
当時は輸出がメインでしたので、国内Amazonでは大した売り上げはありませんでしたが
それでもそちらの販売もできるし、入金もされるので私の小さな安定剤でした。
しかし、
それすらも失われてしまいました。
原因はクレジットカードの停止です。
Amazonのセラーアカウントでもクレジットカード情報を登録しますよね?
そのクレジットカードが停止状態になっていれば、入金を受け取ることができないのです。
私はそのことをすっかり忘れていて40万円弱の売上げを受け取ることが出来ませんでした。
USアカウントの保留金額に比べると大したことなさそうに見えますが、
この時の私にとってはこの金額も非常に大きなものでした。
それまではスラれた自分も注意不足だったなと思っていましたが、
その時は本当にその犯人を恨みましたよ。
ちなみにこの現象についてですが、
Amazonは入金のタイミングでクレジットカードが使える状態のものか
チェックをしてから入金手続きに入ります。
クレジットカードの再発行時だけでなく、期限切れ、利用枠の上限に達したものでも
Amazonの売上げを受け取ることができません。
これはみなさんもご注意下さい。
重なる悪夢その3
前回の話でも出てきましたが、私はこの2カ月前に別事業をスタートさせました。
初期費用もだいぶかかりましたが、前職で経験していた職種だったことや
その職種で実績を持つ経験者を責任者で立ち上げ段階から確保できたので
かなり気合いを入れて取り組んでいました。
帰国後、数日してから取引先商社の部長から電話が入りました。
電話の内容はコミッションの減額です。
30%近い減額だったので非常に大きな誤差が生じます。
Amazonで想像してみてください。
明日からAmazonの手数料を40%にしますと言われたら
そのままやっていくことができますか?
社員と何度も電卓を叩きシミュレーションしましたが、
爆発的な数字を出さなければ赤字です。
非常に悩みました。
Amazonのアカウントが停止になり売上も保留されてしまっていたので
こっちの事業で補おうと気合いを入れていたからです。
それが、逆に苦しい状況になってしまいました。
社員と相談した結果、事業撤退することを決めました。
わずか3カ月だけの稼働でした。
アルバイトを含めると10名以上の在籍があり、その全員に仕事がなくなることを伝え
500万近い赤を出しての撤退でした。
本当に悔しかったです。
立て続けに災難がおそいかかり、精神状態は最悪でした。
常にマイナスな事をイメージしていて、何をしても心の底から
楽しむことができませんでした。
メーカーへの要請
アカウント停止になった原因は、知的財産権侵害でした。
その原因となってしまった中国の代理店に何度かメールをしても返信が一切ないので
日本のメーカーへ直接連絡することにしました。
謝罪を含めて、詳しい事情を話したいので電話番号を調べて直接電話を入れました。
たまたま最初に電話に出た担当者はとてもいい人でした。
『え!うちの商品ってAmazonで売っちゃいけないんですか?』
と言っていたので、私もそうですよね!そうですよね!と相槌をして
これはイケそうだという感触がありました。
私はその担当者にAmazonにメールしてくれないかお願いしました。
メーカー側と和解したので私のアカウントの販売再開を促す内容のメールです。
担当者の返答は、私では判断できないので
他の担当者に確認をして欲しいとの事でした。
その担当者に電話を繋げてもらおうとお願いをしたら、
私からは繋げられないので、メールをしてくださいとのことでした。
しかも、
私とは何もやりとりをしていない体で、
初めての問い合わせという形でメールをして下さいと言われました。
え?今までのやり取りは何だったんだ・・・
この人の立ち位置は何なんだ・・・
悔しいですが、その通りにして改めてメールを入れました。
そして翌日に担当者より電話がかかってきました。
私は電話を取った時にそのメーカー名を名乗ったのを聞いた瞬間、
テンションが上がりました!これで解決できるぞと。
ですが、私の予想は裏切られました。
最初に電話を受けてくれた人とは全く違う感じで、非常に厳しいい人でした。
『何で勝手に販売してるんですか?』
『何で在庫ないのに出品されているんですか?』
『何でこちらが代理店に連絡しないといけないんですか?』
『何でAmazonにメール入れないといけないんですか?
それは私の仕事じゃないですよね?』
次々と厳しい言葉を浴びせられて、あちらの意見がごもっともなんですが
こちらも生活がかかっていて、ここのメーカーの対応にかかっている部分があったので
謝罪しながら何度も下手に出てお願いしました。
交渉した結果、
中国の代理店に私から連絡があったことは伝えるがそれ以上のことはできないとの事でした。
海外の販売権はその代理店だからメーカー側は何も言えないとの事です。
その後も中国の代理店からは連絡がなかったので、再度メーカーへ連絡をしました。
連絡がない旨を伝えた所、『そしたら諦めて下さい』と言われました。
相変わらず冷たい対応です。
会社の存続を危ぶむ事態なんですと熱弁しても
『それは自分の責任ですよね?』
と言われ、本気でキレてしまいそうでしたがぐっとこらえて
メーカー、代理店からAmazonへメールしてもらうことはそこで諦めました。
今思うのは、Amazonに通報を入れた中国の代理店というのは
本当に実在するのだろうか、権利をもっていたのだろうか、
かなり疑問に思います。
組織化のデメリット
アカウントが停止してから2週間経過、未だにアカウントは復活しません。
Amazonの入金も保留のままで、すでに14日スパンの入金スケジュールが
2回スルー先延ばしになっています。
ここで組織化のデメリットが大きくのしかかってきました。
通常であれば、スタッフが作業をこなしてくれるので大きなメリットがありますが
今回のようなアクシデントが発生し、
業務が停止してしまうとスタッフの仕事がなくなります。
休ませればいい話ですが、単発の休みならまだしも長期の休みになると
アルバイトも生活がかかっているのでとても困らせてしまいます。
かといってタダでさえ苦しい状況の会社から、人件費を無駄に払う余裕もありません。
更にその時はタイミングが悪かったです。
1カ月前にアルバイトを増員したばかりだったし、もう1社も立ち上げたばかりでした。
育成段階だったので、人件費を先行投資している状況でした。
金銭的な部分だけでなく、
スタッフのできる仕事の範囲が狭いので他の仕事を任せることもできませんでした。
その時は2社で従業員が20名以上いてその人件費、2カ所の事務所の家賃、セキュリティ費用、
システム費用、光熱水費、その他もろもろで月の維持費用だけで250万円弱ありました。
それだけの維持費がかかるのに、メイン事業は停止になり、
Amazon2アカウントが入金保留、もう1つのメイン事業も撤退、おまけに財布までスラれる。
これが1人だけなら維持費もこれほどかかりませんし、
他の仕事へのシフトチェンジも軽やかにできます。
組織化をすると盤石な事業スタイルを確立するこもできますが、
会社の状況に合わせての事業規模の縮小や、拠点移動など
フットワークが重くなってしまいます。
会社を大きくすれば大きくするほどこのリスクは大きくなるので
拡大する時には、常にこれを頭に入れる必要があります。
⇒ その3を読む