
私が経験したAmazonのアカウント停止から復活までの軌跡を
ノンフィクションでお話していきます。
軌跡というくらいなので、様々な出来事がありました。
長めの記事になるので、お時間あれば読んでみて下さい。
はじめに
2015年5月17日に私のUSのAmazonアカウントが停止になりました。
これから詳しくお話しますが、その時は売上好調でスタッフを増員したばかりでした。
ですが急に仕事がなくなり、Amazonに多額の売上金が保留されただけでなく
その他の災難も重なり、まさに地獄を味わいました。
それでも何とかその地獄から逃れることができました。
Amazonアカウント停止は非常にリスクがあります。
私の実体験を詳しくお話していきます。
アカウントの運用歴
私がAmazon.comのアカウントを取得したのは、2013年7月です。
そして2013年11月より本格的にAmazon輸出を開始しました。
(Amazon.co.jpは2011年より開始)
翌月の2013年12月には約700万円を売り上げてそこから順調に販売を続けていきました。
2014年12月には無在庫販売も開始して、約2000万円の売り上げを出しました。

当時の作業風景
その後も順調にFBA、自己発送を継続し
2015年4月にスタッフを4名増員しました。
その時点でAmazonアカウントの評価数は1700程ありました。
アカウント停止になった日
今でもはっきりと覚えています。
2015年5月17日に私が運営しているスクールのセミナーがありました。
セミナーを無事終えて、懇親会も非常に盛り上がり
帰りの電車の中でAmazonから振込金額確定のメールが届いていました。
よーし、今回は730万円が入金だなー!とその日1日を満足して帰宅して
その日はそのまま就寝しました。
翌日、2015年5月18日の早朝に目が覚めると
その当時の日課でAmazon.comの売上げを確認しました。
そうするとパフォーマンス通知で警告が来ていました。
内容を確認するとAmazonのアカウントがサスペンドになっていました!
眠かったせいもあり、あまり深刻に捉えずそのまま二度寝しました。
頭の奥底にそのことがあったのか、
眠りが浅く、二度寝からまたすぐに起きて不安を抱えながら自分の会社に出社しました。
その日はスタッフが4~5名が出勤していました。
会社では毎朝朝礼をしていて、そこでみんなにアカウントが停止になったことを説明しました。
全員が不安そうにしていたので、私は
「大丈夫!大丈夫!すぐに復活するから」
と説明しました。
これはスタッフに心配させないためでもありますが、
本当にすぐに復活できると思っていたからです。
普段よりも業務が少ないので、2名は早退してもらい翌日のシフトも削りました。
シフトを削ることが本当に心苦しかったです…
アカウント停止理由
警告ではなく、いきなりサスペンドになってしまいました。
この原因について説明します。
アカウント停止の原因はズバリ【知的財産権の侵害】です。
これにより一発でアカウントがサスペンドになりました。
この商品はアダルトグッズの商品です。
意図的に販売していたという訳ではなく、何万点も無在庫販売している商品の中に
この商品が紛れ込んでしまっていました。
これは日本のメーカーで、メーカーがAmazonへ報告したのではなく
そのメーカーの海外での独占販売権を持った中国の総代理店がAmazonへ報告したのです。
そのような商品は独占販売権を持った代理店の許可なく商品を販売することはできません。
Amazonから来た通知の内容は、
代理店から知的財産権侵害の連絡があったので、あなたのアカウントを停止しました。
販売を再開させたいなら、代理店に連絡を入れてその代理店からAmazonに連絡いれさせるように!
というものでした。
販売再開要請
代理店へメールをすぐにいれました。
・誤って出品してしまったこと
・実際に商品は1つも販売していないこと
・今後は一切販売しませんということ
この3点を記載しました。
それと、Amazonへ私からメールが来たことを報告してくださいという内容も入れました。
そして、Amazonへは販売再開要請をする専用フォームから
今回のサスペンドになってしまった背景と解決策についてまとめて
アピール文の提出をしました。
その後代理店からは一切の返信がありませんでした。
何度かメールを再送しても返信はありません。
悪いのはこちらですが、生活がかかっているので返信の一つくらいはして欲しいものです。
Amazonからは返信がありましたが、
販売再開には至らないので、改善策をメールして下さいというメールが入り
再度メールの返信です。
アカウントスペシャリストのメールは非常にレスポンスが悪く、
こちらからしたら一刻も早く再開してほしいのに返信に3~4日かかることもあります。
催促しても、お待ちくださいという回答が来ます。
これは仕方ないので基本的に待つしかありません。
売上金の入金保留
Amazonのアカウントが停止すれば、売上金が保留されてしまいます。
これは物販メインで事業をしている人にとっては死活問題です。
この時私がアカウント停止になったのは、振込み金額確定メールが来てからです。
ですので、アカウント停止になったとき振込み直後でよかったーと安心していました。
ですが、この売上金額の入金はなんと撤回されてしまいました。
振込金額確定メールの24時間以内にアカウント停止になった場合は
それが撤回されてしまうのです。
私は一番最悪なタイミングで売上金を保留されてしまいました。
これはその時の実際のペイメント画像です。売上げがあっても受け取り金額は$0.00と表示されます。
この時 $61111.34が保留されてしまっています。当時のレートでいうと日本円で730万円です。
これにはさすがに焦りました。
前の週にクレジットカードの支払いを済ませたばかりで、キャッシュは一時的に減っていましたし
翌週には給与の支払い、配送料の支払い、賃料など多くのキャッシュが出ていく予定です。
これが復活せずに閉鎖になってしまえば90日間の保留になってしまうので
そうすると、資金繰りができなくなってしまうので次回の入金スケジュールまでには何としてでも
アカウントを復活させる必要がありました。
アカウント停止のまま海外出張
Amazonのアカウントが停止になってから約1週間が経過しても
まだアカウントは復活しないままでした。
日に日に私のテンションも下がり続けていきます。
そんな状況、そして精神状態でタイへの海外出張が入っていました。
気分が乗らないので欠席しますとも言えないので、空元気で日本を出発しました。
初日はゴルフでした(仕事の一貫ですw)
そこでトラブルが発生しました。
私はその2カ月前から別会社を立ち上げて物販とは全く別の事業をしていました。
その会社の社員と取引先の社長から電話が鳴りまくっていました。
なんとクレームが発生し、消費者庁に連絡が入ったとのことです。
ゴルフプレー中に何度も海外通話で折り返し電話対応をしました。
幸い、お客様の勘違いということが判明して対応は完了しましたが
Amazonアカウント停止のことは忘れて、ゴルフで羽根を伸ばそうと思ったら
そんな胃が痛くなる電話が入り、更に精神は削られました。
重なる悪夢その1
タイに着いた日の夜の出来事です。
タイから輸入させてもらっている会社の方と、日本から一緒に来ていた社長と
ホテル近くのレストランで3人でご飯をおいしく食べました。
会計を済ませて、ホテルに歩いて帰りました。
そしてホテルのロビーに座った時です。
???
バッグのファスナーが開いてるぞ・・・???
財布がない!!!
たった5分ほどの間にスリにあっていました。全く気が付きませんでした。
道順を行ったり来たりして探したり、レストランに聞いてもありません。
財布に入っていたのは現金10万円、クレジットカード6枚、免許証、保険証、
家のカギ、その他ポイントカードもろもろ全て消えました。
そして財布自体も1カ月前に6万円で購入したばかりのものでした。
海外初日の夜にこの仕打ちです・・・
Amazonのアカウントが停止しているだけで、非常に精神的にも不安定でしたが、
更に追い打ちをかけられてしまいました。
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