Amazonアカウント停止・削除後の復活について

Amazonマーケットプレイスで販売するうえで、
避けては通れないのがアカウント停止・削除のリスクです。
ここでは、万が一アカウントが停止・削除になってしまった時のその後の対処法について説明します。

出品再開の要請(アピール文の提出)

Amazonのアカウントが停止(USでいうサスペンド)になると、パフォーマンス通知が届きます。
『Amazon.co.jp からの重要なお知らせ』という件名の通知です。
この件名の通知が来たらヤバいと思ってください。

Amazonパフォーマンス通知

件名をクリックするとアカウントスペシャリストより、
今回アカウントが停止に至った経緯を説明してくれています。
『確認する』をクリックすると下画像のように出品再開の要請をする専用フォームが用意されています。
(諸事情によりスマホのキャプチャで見ずらくてすいません)

Amazon出品再開要請

ここでは、下記の5項目の入力フォームが用意されています。

◇出品者パフォーマンスの不良による出品停止
◇規約違反による出品停止
◇関連アカウントが原因による出品停止
◇その他の情報
◇連絡先電話番号

先ほどのページでアカウントが停止になった原因が書かれているので、
その原因となった項目の入力フォームに
今回アカウントが停止になってしまった経緯と今後の改善策を入力しましょう。

ここでは分かりやすく、そして具体的な文章にしましょう。
そしてこれは機械的に判定しているものではなく、人が判断するものなので
しっかりと反省している文章にすることをおすすめします。
アカウントが停止になり、頭に血が上っているかもしれませんが高圧的な態度はやめましょう。

その他の情報は、それ以外に補足するものがあれば入れるといいでしょう。
私は販売実績などを入力しました。

連絡先電話番号は必須項目です。
私の経験上、アカウント停止に関することでAmazonから電話が来たことはありません。

以上の項目を入力して送信します。
この回答は1~2日ほどで来るのでそれまで待ちましょう。

アカウントスペシャリストとのメール

※まず最初に『アカウントスペシャリストって誰だ?』と思う人もいるはずなので簡単に説明します。
アカウントスペシャリストとは、Amazonアカウントの健全性を審査する専門の担当者です。
このアカウントスペシャリストがアカウントの存続を判断しています。

先ほど説明した手順で出品再開の要請を出すと、アカウントスペシャリストから
Amazonのアカウントに登録しているEメールアドレスにメールが届きます。

ここでのメールの内容はどちらかになります。
1、情報が不十分なので、再度改善策を送信してください。
2、審査した結果、アカウントを閉鎖します。

1の内容のメールが来たら、再度アカウントスペシャリストへメールを送って下さい。
最初に出品再開の要請をする時はセラーセントラルから行いましたが、
二通目からは全てEメールでのやりとりになります。
届いたメールに返信する形で再度改善策を送信しましょう。

2の内容のメールが来たら、残念ですがアカウントが復活する見込みはほぼないです。
この内容のメールにいくら返信しても、ほぼほぼ定型文のメールが来て
話が全く先に進みません。

アカウント停止からの復活

私は2015年6月にAmazon.comのアカウント復活を経験しています。
停止から復活までの流れを簡単に説明します。

アカウントが停止になったのは、2015年5月です。原因は『知的財産権侵害』です。
Amazon.comで無在庫販売をしており、その出品リストの中に該当の商品が入っていました。
ここではそのメーカー名は伏せますが、日本のメーカーです。
中国の代理店が海外での独占販売権を持っていたそうで、
その中国の代理店がAmazonに通報した結果、その商品を出品していた
私のAmazonアカウントが停止しました。

すぐに出品再開の要請と代理店に対して謝罪のメールを入れました。
この代理店に対しての謝罪メールはAmazonからの指示でもあります。
Amazonには代理店へのメールを本当に送ったか確認ができないので、
私はccにAmazonセラーパフォーマンスチームのメアドも入れて送信しました。

復活までは約3週間ほどかかりました。
この間にアカウントスペシャリストと7~8回にわたってメールしました。
なんと面倒くさい事に最初にアカウントが停止した原因以外の所もツッコんでくるので、
毎回それに対しての改善策を送信し続けました。
メールでは文章だけでなく、画像ファイルも送りました。
しっかり運営しているということをアピールするために、
自社のストックや、スタッフの作業風景を撮影し実体があることをアピールしました。

その甲斐あってか、3週間後にアカウントが復活しました。
販売は再開され、売上げの保留分は次回の14日スパンのスケジュールで入金されます。

詳しくは別ページにてお話します。

アカウント削除(閉鎖)からの復活

私はいくつかのAmazonアカウントが削除(閉鎖)されました。いわゆる Amazon 垢BANですね。
これについては私の知る限り解決策はありません。

私も私の周りでも削除からの復活は聞いたことがありません。
Amazonもそれなりの根拠があって削除にしているはずです。
半信半疑の要素ではさすがに削除という処置はとらないと思うので。

ですので、削除になるには致命的なミスを犯してしまっているので削除からの復活はほぼ不可能です。
絶対に覆せるという証拠などがあれば、負けずに交渉してもいいとは思いますが
それがないのであれば、他プラットフォームでの販売など次のステップへ進むべきです。

保留された売上の入金スケジュール

Amazonのアカウントが停止するとAmazonで販売した売上げが入金されず、
保留状態になってしまいます。
キャッシュフローに大きな影響を与えてしまう非常に恐い事態なので
入金スケジュールを把握しておきましょう。

Amazonアカウント停止の場合

アカウントが大口プロマーチャントでなければ、売上金の入金スパンは14日です。
ですがアカウント停止中にこの14日スパンの締め日が来ても、入金されません。
更に次の14日スパンの締め日が来ても、やはり入金されません。その次の締め日も同様です。

こうなるとアカウントが停止するタイミングによって、キャッシュフローへの影響も変わってきます。
14日間フルの売上保留分があった時のアカウント停止と、
振り込まれた直後の保留分とではダメージが全然違います。
当然、後者の方がダメージが最小限に抑えられます。

でも細かい話になりますが、ここで落とし穴があります。
14日スパンの締めが確定するとAmazonから振込金額確定のメールが届きます。
その時間から24時間以内にアカウントが停止すると、その振込金額確定分は撤回されます。
よって14日分の売上げがまるまる繰り越されてしまうのです。

私が2015年5月にアカウントが停止した時はまさにこのタイミングでした。
日本円で約730万円が保留されてしまい、かなり痛い目に会いました。
2016年にも日本のアカウントがこれと同じタイミングで審査に入り、
この時は180万円が保留になってしまいました。

これ以外にも1回この最悪のタイミングでアカウントが停止しています。
私の見解だと、おそらく入金のタイミングでアカウントの審査をしています。
だからこのタイミングでのアカウント停止が発生するのだと思います。

また、アカウント停止から復活した場合の入金ですが、
復活したらすぐに今まで保留された分が振り込まれる訳ではありません。
今までと同じように14日スパンです。
ですので、復活のタイミングによってはすぐに入金される場合もありますが、
またそこから14日、締め日ではなく実際の入金日を考慮するとそれ以上待たなければなりません。

ちなみに私が730万円保留された時は、復活してからの販売額を合わせると
1000万円以上が入金保留状態になり、かなりの冷や汗ものでした。
でもこの期間中に一気に円安が進み、為替でのボーナスを受け取ることができました。

Amazonアカウント削除の場合

アカウント削除の場合の入金スケジュールが一番厳しいです。
なんとアカウントが削除されてから90日間も入金が保留されてしまいます。
これは購入者がマーケットプレイス保証を申請できる期限が90日だからです。

ここでも14日スパンでの入金スケジュールは変わらず、
アカウントが削除されてから90日経過してからの14日スパンの入金日に入金されます。
ですので、最長で103日が保留されるということです。

私もこれは経験していますが、90日はかなり長いのでAmazonが振り込みを忘れないか心配しましたが
しっかりAmazonでシステムが組まれているので、登録している口座に無事入金されました。

それにしても90日というのはあまりにも長いですよね。
Amazonでの販売をメインとして動いている人であれば死活問題です。
カード仕入れをしていればとっくにカードの請求が来てしまいます。
入金されないだけではなく、当然販売もできないのでかなりの大打撃です。
ですので、常にもしもの為の備えをしておきましょう。

Amazonアカウント審査の場合

アカウント審査の入金スケジュールはアカウント停止と似ています。

14日スパンの締め日が来ても入金されないというのはまず同じです。
違う部分は販売されている状態なので、自分で出品停止しない限りは
保留金額がどんどん大きくなっていきます。
アカウント審査からのアカウント削除という流れも十分にあり得るので
キャッシュフローをしっかり頭に入れてから販売を続けるか停止するか判断する必要があります。

また、アカウント審査は最大で30日間です。
ですので、審査が無事に完了すれば30日経過後の締め日で入金されます。

アカウント審査の結果、アカウント削除になった場合はどうなるかというと、
アカウント審査が入った日から90日後の入金になります。

これは私も経験があって審査期間が28日ほどあり、その結果アカウントが削除され
「90日間保留します」という案内がありました。
そうすると120日間も保留されてしまうので、すぐにAmazonに問い合わせました。
問い合わせた結果、先ほど説明したようにアカウント審査が入った日から90日間とのことでした。

余談ですが、そうするとマーケットプレイス保証の申請期限に合わせて90日という部分が矛盾しますよね。
アカウント審査中にも商品を販売しているので、90日経過前に保留金額がなくなることになります。
ですので、90日間の保留というのはその理由もあるけど
ペナルティという意味合いの方が強いのかと思います。

FBA在庫返送

Amazonのアカウントが削除されると、今後Amazonでの販売ができなくなってしまうので
FBAに納品している商品があればその商品を返送もしくは破棄する必要があります。

着払いでまとめて返送されるという記事を見かけたりしますが、それは誤りです。
自分のタイミングで自分の希望する商品・数量を返送することができます。
また、着払いではなく通常の返送料金です。
下の表が返送・破棄の手数料です。

FBA在庫の返送/所有権の放棄 手数料/1個につき
全在庫
返送または破棄 小型標準サイズ 大型サイズ
返送 51円 103円
所有権の破棄 10円 21円

仮にFBA在庫が500個あったとすると、単純計算で25,500円の返送手数料で済むので
破棄するよりは返送して販売した方がいいと思います。
再販売する手間やコストを考えると、破棄した方がいい商品も出てくると思うので
それは自己判断で破棄するといいと思います。

これは国内Amazonの話ですが、海外のAmazonだと更にコストがかかります。
日本に戻すにしても日本への直送が出来ないので、転送手数料と海外送料、
アメリカで処理するにも手数料と国内送料(アメリカ国内送料は高いです)が発生します。
ですので、アメリカの場合はebayで販売しマルチチャネルで処理するのも一つの手です。
全てではないですが、私もそれで処理しました。

ちなみに下の画像は実際に弊社事務所へ返送した商品です。
amazon-hensou

最初に一部の商品に返送依頼をかけましたが、それだけで約30箱が返送されてきました。
自宅で作業をしている方は商品サイズをよく考えてから返送依頼をしてください。

ここでもキャッシュフローを意識する必要があります。
高回転、高単価の商品を優先的に返送した方が資金回収が早いです。
また、少しづつ返送するということも出来ますが入金が90日間の保留が確定しているので
なるべく一気にまとめて返送してヤフオクやAmazon、その他プラットフォームで
販売することをおすすめします。

Profile


名前:宮迫 宏 
1985年生まれ 鹿児島出身 神奈川県在住
起業に失敗したのをきっかけに、2011年よりインターネットビジネスを開始。2013年1月に法人化をし、それ以降物販をメインとした事業を展開しています。 2015年には物販のみで月商3000万円を達成しています。物販以外にはスクール運営やツール開発なども行っています。

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